玄米

先日クレヨンハウスでひさしぶりに玄米を食べたが、
幼少の頃、毎日玄米だった。
母の友人にロハスな方がいて、
玄米をはじめ、グルテンミートなど肉食にかわるものや、
自然食品を教えてくれた。
すごい美人だった。
わけあってご主人は行方不明だったが、
巨人軍の選手と聞いたことがある。
娘も美人でとんでもなくワガママで、
私達はケンカばかりしていた。

母もロハスになろうとしたが、
砂糖は黒砂糖に、白米は玄米になったように、
茶色になっていっただけだった。
美意識が足りなかった。

友達のお弁当のゴハンがなんと眩しく見えたことか。

普通のゴハンが食べたいなぁ…

食事だけではない、
実はほとんどすべてのことが、
どうやら普通ではない家庭だった。

姉は普通になってはいけないと思っていたようだ。
妹達には普通ではないのが当たり前になっていた。

私はいつも普通になりたいと思っていた。