火事
前日は、恵方巻きでお腹いっぱいになり、
作りすぎたギョウザが余りすぎて温める。
けたたましいサイレン。
続々と緊急車両が集結してくる。
ヘリコプターまで旋回。
窓の外を見ると…「火事だ〜!」
宍戸錠さん宅が全焼してしまった。
宍戸さんをよくは存じ上げないが、
恐らくこんなことくらい、いつか笑い飛ばしてくれることだろう。
と勝手に思い込む。
思い出なんて、時々思い出せればいい。
母も思い出をとっておきたがる。
あまりにも雑然と。
散在する「思い出」を片付け、片付けても片付けても片付かず、
いっそ家ごと燃やしたいと思ったこともある。
そんな実家にしばらく帰っていない。
子ども達の一年分の写真をTOLOTフォトブック2冊にして母に送る。