六本木へ

持ち帰った六本木ヒルズガイドに目を凝らす。
復習することが多い。

10年前、長女をベビーカーに乗せ、入り組んだ構造に苦戦していた。
ようやく子どもをおいて出かけることが出来るようになったわけだが、
やはり苦戦。

高校友人会、第二弾。
1人は小学2年生から高校まで一緒だった。
(超優等生で大学は別)
善良すぎる彼女と種類が違うと言われながら、
30年以上も友人であり続けている。
結婚式のスピーチもしたのだった。
走馬灯のように甦る友情の記憶…
もうすぐ死ぬのではないかという妄念にとりつかれる。

前回、友人からグランドハイアットを勧められる。
もう私たちはグランドハイアットに出入りしてもいい大人になったと。
しかし、やっとの思いで行き着いたのは最近一つ覚えのハーブス。

子ども達は成長したが、ほとんど成長していないかのような私たち。
キオスクでコアラのマーチを買うのに50円(税なし?)を出し合い、
毎日電車でペチャクチャ喋っていた、あの時のように、
まるで昨日もそうであったかのように。
喋りすぎた。

本当は服や雑貨でも見たいところだが、
話すことがありすぎる。
アンディ・ウォーホル展をみてもよかったが、
協調性を持たなければならない。
展望室へ行きかけ、美術館と同額の1500円にて引き返す。

毛利庭園に行ってみる。

葉桜寸前。

六本木に咲く可憐な花。

そういえば、お花見にも行きそびれたが、
子どもたちは先週(春休み)、友だちと蘆花公園へ行っていた。
子ども同士で花見をするまでになった。
もう無理して睡魔と闘いながらゴザの上に体操座りしなくていいのだ。

ふと周りを見渡たすとお洒落すぎる人々がいっぱい。
大江戸線で通勤していた頃、
TUMIのバッグを提げた出来る人風な人々は汐留周辺で降り、
お洒落な人々は六本木と青山周辺で降りて行った。
残り者は新宿で降りる。

喋りすぎて喉が渇き、またケーキも食べる。
フィオレンティーナに行くべきだった。
ロブションも迷ったが、昼間からワインを飲まなければならないかのようなメニューに(勝手に解釈)、
パンを買うだけとする。

リベンジ六本木も考える。
私の勤務する残り者の地、新宿から9分だ。