腸太

ふと、お腹を見るとカエルか!?と思ったのが、数カ月前。
膨満感と下腹部鈍痛が続いていた。

昔から腸が弱いのではないかと思われるフシはあった。
盲腸の時は数日我慢して手術。
その古傷が時折痛むことがあり、
帝王切開も含め3回の開腹手術もあって、
多少の癒着は疑われた。

婦人科も問題はあったが(根性の問題)、
膨満感に耐え切れなくなる。

膨満感は、大病のサインの可能性もあるらしく、
念のため大腸内視鏡検査を予約、
しようとしたが、
俳優の今井さんが大腸ガンで亡くなったことで、
検査の申込が殺到していた。

待機期間中、ツムラ100番、60番で耐えしのぎ、
大腸について勉強する。

勉強不足だと、中途半端な知識で、ヤミクモに不安になり、
死期が迫っているかもしれないという気に陥る。
(初期症状)

もしものことがあった時のためと、
慌てて仕事のマニュアルを作り直したり、
家事を子どもに伝授しようとしたりして錯乱。

一方で、勉強を進め、冷静になってみると、
私は大腸ガンなどの重大な病気ではなく、
ただ、食べ過ぎただけなのではないかという気がしてきた。
大きくなりすぎた下腹が傷跡などを圧迫してるのではないか。
「好きなものだけを、好きなだけ詰め込んだ結果」(東城先生)。

鼻から胃カメラも鼻の中の穴が小さすぎて通らなかった。
思えばもともとガリガリ体型で、
肉の行き場がないのか、
下腹で行き詰まっていたのかもしれない。

小食になる。
というより苦しくて食べられなかった。
胃が痙攣し、
腸も異常運動とやらで、あちこちが痛くて、
わけがわからなくなっていた。

ハブ茶(決明子)とゲンノショウコを飲み、
お腹には、サトイモパスターを張るというありさま。

マクロビランチなどをチビチビ食べて過ごし、
カエル腹分約5キロ落とし、ようやく楽になって来た頃、
いよいよ大腸カメラ。
異常がなければ、過敏性腸症候群(ガス+下し型)ということになりそうだった。

異常、というわけではないが…
…腸が人より倍くらい太い。
ということだ。
正常に動きにくいらしい。
腸の動きは自律神経で作用されるそうだ。
癒着も多少ある。
暴食が引き金になったり、
いろいろなことが重なっていたと思う。

ただ腸太なだけだった。
安堵した。
ロミ・ユニの焼き菓子を食べたいと思った。

家の観葉植物ドラセナ(幸福の木)の一部が枯れていた。
植物は身代りになって枯れるということを聞いたことがある。
申し訳ない気持ちでいっぱいだ。

その後、予定どおり、サンリオピューロランドに行き、
伊豆にも行く夏休み…

セガエル…