引率
姉からストリップのお誘いを泣く泣く断る。
「楽しかったよ〜、こんど2人で行こう!
浅草に洒落たカフェあるかな?」
「洒落たカフェあるある〜」
洒落たカフェがなくても、
いつか芸術鑑賞しよう。
ストリップは美しく、
素晴らしい舞台らしい。
絵の学校のクラスメートを連れて行った、
というけど、
姉は昔からいつも私の後ろをくっついて歩いていた。
私が姉の後ろを歩いたのは…
そうだ、
姉が突如、「エロ本探しに行こう」
と言いだした時くらいだったか。
姉の家に行った時、
パステルイエローのブリブリしたパンツがほしてあった。
ストリップ嬢が投げてくれたもので、
香水の匂いが洗濯してもとれない、と。
パステルイエローがヒラヒラと風に揺れていた。