痛い目にあう

「大丈夫、そんな奴、いつか痛い目にあうよ」
相談を受けた時にたびたび言う言葉。

相談というのは、
「奴を痛い目に合わせたい」
というものだ。
痛い目に合わせてくれた奴を、
痛い目に合わせようとすると、
自分も同等か、それ以下になる場合もある。

何もしないほうがいいのだ。

奴が痛い目にあっている妄想くらいでも、
けっこう楽しいもの。

天罰がくだる、
という言葉をよく聞く。
外でいい顔していても、
神様は見ている。
悪い奴には必ず罰がある。

恨みというものは、強ければ強いほど、
生き霊のような形となって取りつくのではないか。
生き霊がやってくれる。

奴にそんなエネルギーはもったいなくもある。

恨みや憎しみは、時にものすごいパワーを発揮する。
仕事も勉強もどんなにはかどることだろう。
スポーツもまたしかり。

そんなことをしているうちに、
奴がなんの罰もなく生涯を終えようしても、
最後にひどい死に方をするだろう。

最後の最後まで安らかに眠ったとしても、
たとえ死んでも罰は来世でめぐってくるだろう。

何もしなくていいのだ。