母のことを、とやかく言わないようにしている、のは表向き。
裏(姉妹間)では、事あるごとに悪口ばかり。
事がありすぎる。

母は文化人的活動をしているが、
賞められない。
賞められたら満足できるのだろうけど、
不満が原動力になっているとも言える。

賞められることなんて大嫌い、
とうそぶいている。
そのあまりにも不器用さゆえ、誰も賞めてくれないのだろう。
結果「不」の連鎖でがんじがらめ。

私も、褒められるために仕事をしてはいないが…。

褒められる人は理由がある。
有無を言わせぬ実力があればいいのだけれど…
難しいので、何か武器が必要だ。
運だとか。
上昇志向だって立派な武器。

私は上昇志向が足りない、と母によく言われたものだ。

母はほめられたこともないのに、
いつのまに、ほめる側にまわっていた。
賞の選考委員だ。

本当は自分を一番ほめたいのだろうけど…。