祖師ヶ谷大蔵

常々思うのは、祖師ヶ谷大蔵の人々の温かさ。
祖師谷商店街(ウルトラマン商店街)で買い物などすると、
「もうネットなんかで買い物しません」
と一瞬思ってしまうほど。

先日は小学校の入学準備で上履きを買いに商店街へ。
上履きは創業何十年?と思えるような地味すぎる靴屋で売っている。
近隣の小学校は上履きは指定だが、
入学予定の小学校は指定はない。
入学説明会で紹介される靴屋の上履きを、一年生の多くは履いている。
実は烏山の靴屋で色違いを買おうとしたのだが、
靴屋のおじいちゃんは「一年生はみんなと一緒のほうがいいよ」
と、売ってくれなかったのだ。
烏山商店街の人々も温かい人ばかりである。
次女は「みんなと一緒」にこだわりはあまりないのだが、
そんなことまで気にしてくれるなんて。

そして祖師谷温泉の前に上履きを買うことにしたのだが、
靴屋がどこにあるのかわからず、ウロウロしようとする間もなく、
近くの人々が声をかけてくれて、
寄ってたかっては言い過ぎだが、
みな親切に教えてくれる。
みんながニコニコ指指すその先の地味すぎる靴屋へ。
店の奥にはおじいちゃんとおばあちゃん。
まるで、孫が来たかのように、
「寒いから入って。奥にストーブあるから」
と、迎えいれてくれ、
ストーブの前のサビついたパイプ椅子に座り、
上履きを試着する。
「すぐ大きくなる!」と大きめを購入。
「お菓子あげる」と長女とその友だちの分まで、
「入学おめでとう」と書いてあるチョコとキャンディもいただく。
子ども達にハイタッチされて喜ぶおじいちゃん。
「バレンタインじゃないから、お返し持ってこなくていいのよ」
と冗談も飛ばすおばあちゃん。

みんな笑顔になって、祖師谷温泉へ。
祖師谷温泉のおばちゃんが、
「あら、今日は子どもが1人多いわね」
おばちゃんはだいたいの顔も覚えているようで、
知らない顔にはお風呂の説明も懇切丁寧に案内してたりする。

お風呂で温まる。
祖師ヶ谷大蔵は温かい。