山車

埼玉の祭りは大昔も見たことがある。
小学5年生の頃、母の友人の家に連れて行かれ、夜は祭りとのことで見て帰った。

その日、俳句を書く宿題があったのを忘れていた。
夜中、慌てて俳句を作ろうと、四苦八苦。
母に相談、なんてしたこともなかったが、
母は詩人のハシクレで俳句も簡単ではないかと思えた。
母は、「祭りがあったじゃない!」とほんの数秒で俳句を作った。
下の五音は「山車(だし)がゆく」だったことを覚えている。
渋すぎたが、そう思う余裕もなくそのまま提出。
「うますぎじゃない?本当に自分で書いたの?」と友だちにはすぐバレた。
確かに迫り来る山車の迫力に圧倒されたことえを今でも覚えているが、
その当時は、山車なんて言葉も知らなかったのだ。
人生初の俳句(盗作?)だった。