母の日

(ずいぶん経過)
下の妹から「母の日、何か送った?」とメール。
母になろうとすると、そんなことも気付くようになる。

子どもたちはケーキなどを作ってくれた。
前日に「欲しいものは何もない。何もいらない」と言い放つ。
正確には、自分で勝手に選び勝手に買いたいだけで物欲の塊だ。

母も子どもの選択眼に容赦なかった。
選んであげる、考えてあげる、思ってあげる…
そんな優しい気持ちなどどうでもいいのだ。

母を思う日。

私が子どもたちと同じくらいの頃、
毎日のように母は小学校に電話してきた。
毎日のように私は喋りすぎて、帰りが遅かったからだ。
誘拐されてはいない。
(姉は誘拐されたことがあった)

母は、不という不に取り付かれ、とりわけ「不安」が強い。
近寄ってくる人にはみなスパイ疑惑
自分の体もつねに何かしらのガンを疑っている。