仕事場

20数年来の友人とランチすることになった。

ヘルムートラングのコートが素敵だったYちゃん。
今なおモードな(?)雰囲気。
NYや麻布十番に住んでいると洗練されるのかしらん。

やや特異な家族環境が似ていたせいか、
趣味趣向が似通っていた。

家にも行き来し、
クリスマスにはYちゃんの実家で、丸鶏に詰め物をし、
「ヒワイだね」などと笑いころげながら焼いたものだ。

海外旅行も何度か行き、
ギンザの出版社で一緒にバイトもした。

世界の行く先々でファンキーな手紙をくれた。
偽装結婚するんだ〜こんどカレ紹介するね」など(その後破談)。

国内外の仕事を転々とし、
先日、年賀状で、仕事場が隣の隣のビルと判明。

Yちゃんは、変な妹の話も「ユニーク」と言ってくれる優しさと、
ファンキーでありながら、テクニカルでエンジニアリングな(?)頭脳を持っている。

私がかつて同じバイトを短期契約どおり辞めたのは、
自由にバイトがしにくい環境もあったが、
YちゃんのPC操作の驚異的なスピードに、すっかり自信を喪失したのだ。
一生PCを触れずに生きて行こうと思ったほど(そうもいかなかった)。

そんな短期のバイト期間すら、私は編集長に頼んで作家にファンレターを渡してもらったり、
母の本を持ち込んだり、やりたい放題だった。

Yちゃんはテクニカルすぎて、一般企業のアナログぶりに驚くことが多いらしい。
私の仕事場に来たら卒倒するだろう。

安定しない自分のことをダメ人間などと言うが、たぶん逆。
私は20年近くぬるま湯に浸かりっぱなしで、
会社にしがみついているだけかもしれない。
そしてランチのことしか考えていない。

前職の退職理由を聞かれて思い出した。
辞めるほどイヤなことはなかった。
しいていえば毎日お弁当だったことだ。
誰も外ランチに行かないことが苦痛だった。

どうしても外ランチに行って、
美味しいものをタラフク食べ、
ペチャクチャ喋くりたいのだ。

Yちゃんと月イチランチを約束。
もう転職しないでね。

太郎サブレ

仕事帰りに東急ハンズで発見。


小学校のときの中澤先生の口グセだった、
「あたり前田のクラッカー」(生協で発見)。
年配層に想像以上に喜ばれる。

だんさんお裾分けオバさん化し、会社に居座っている。