挨拶

病院通いでもいいことはある。
8年前出産した病院の婦人科で、
看護士さんが、声をかけて下さった。
「お子さん、元気ですか?」
「元気すぎてヒップホッパーに…」とは言わないが、子どもは元気いっぱいだ。
母体は弱体化。
自分の時間ができたから…などとなぐさめられる。

携帯を見ると、昔の友人から連絡先確認メールあり。
以前アルバイトで来ていた元仕事仲間。
今弱ってるけど会おうよ、と約10年ぶりに、会うことに。

楽しみでしょうがない、とお互いに言いながら、
健康不安な日々。
「自然療法」本も取り出してみる。
東城先生は、婦人科には手厳しい。
オンナの1番大事なところを患うということはどういうことか。
「根性の問題です」

根性が曲りうなだれてネットなど調べていると、
婦人科系疾患にはにんじんジュースもいいらしい。

胃腸も不調で、初回で処方されたのは大建中湯。
成分の一つは人参だった。

人参を約40年間避け続けてきた。
40年分…取り戻さなければいけないかもしれない。

総合病院受付にKちゃんママがいた。
8年前、次女が入院した時は、
研修生バッチをつけていたものだ。

Kちゃんは、長女の同級生男子。
保育園の時から群を抜く身体能力で、今はJリーグの下部組織に属し、
「将来の夢はサッカー選手」と言うことが許される稀有な存在だ。

長女のホクロを誰よりも先に気づき、
今でも会えばすぐに気づいて挨拶してくれる。
短髪(坊主)で大きな目、夫の子どもの頃にそっくりだ。
そう言うと、保育園の先生は今のは問題発言です、と言った。

「Kちゃん、活躍してるね!」
「頭すっからかんだけど」
「ちゃんと挨拶するから偉い!」

挨拶びいき。
挨拶は基本だと思う。