中途半端な自慢話

ここは世田谷区のはずれ、
北は杉並区、西に調布市、南西に狛江市と隣接している。

難点として道幅が狭い。
最寄り駅も一つに絞れないほどどこからも遠い。
京王線千歳烏山と、
小田急線の千歳船橋成城学園前へはバスがあるが、
祖師谷大蔵へは一方通行でバスはない。
芦花公園駅行きのバスは、
あるかないかなくなったか。

この辺りは、〜成城店、〜成城営業所と
隣町の名を騙っている所も少なくなく(多い)、
成城じゃないじゃん、
と誰もが思いながら大目に見ている。
成城警察署が千歳船橋に移転したこともあるのか、
どこからどこまで成城かあやふやになってきて、
3駅くらい離れても堂々と成城と名乗っていることもある。
私も小田急線の急行を利用する時は、
成城学園前駅を遠回りして利用する。
母も他の駅ではゴチャゴチャしていて迷子になるので、
成城学園前しか利用できない。

しかしここは成城ではない。
成城はマンション分譲価格も倍くらいする。
何よりも道幅が広い。
どの家も道から玄関までに余裕がある。
見かける芸能人も主役級だ。

でも他所ではわからないと思って、
成城に住んでいると吹聴している輩もいることは容易に想像できる。

このようなものが、
中途半端な自慢話の正体だと思った。

本物じゃない。
少し嘘がある。

カッコ悪いのにカッコつけたり、
偉くないのに偉そうにしたり、
有無を言わせない本物になれずに、
中途半端な自慢で誤魔化す。
(本物を目指しているともいえる。)