4人姉妹

私達は非常識をたぶん押し付けられて育った。

2才上の姉、私、1才下の妹、6才下の妹。
4つ子と言われたこともある。
全員口数が多く、人の話はあまり聞いていない。
共通点はそのくらい。

私だけ唯一子供がいる。
姉は早く結婚してずっと悠々自適な生活だ。
HPとブログと日記(手書き)をつけている。
絵の学校にも行ったりしている。
時々新宿にきてくれて、姉妹ランチトークする。
妹は2人とも独身だ。
上の妹は父と同じ会計士になった。
母に「威張るためになった」と言われているが、
父思いなのだろう。
いつも中途半端な自慢でいっぱいだが、
実際何をしているのかは謎が多い。
下の妹は弁護士だ。
いつもハツラツとしていたが、
弁護士になった途端、地味に。
ハツラツとしていられないようだ。
法律事務所と裁判所と刑務所を往復する毎日。

姉を除く3人は幼稚園に行かなかった。
(下の妹は1ヶ月で中退)
私を除く3人はみな小学校までは極端な劣等生だった。
勉強しろと言われたことはないが、
TVもなく、マンガもゲームもなく、
本しかないような状況で、
いったいどうしたら劣等生になれるのか不思議である。

それぞれ中学生になる頃、
ようやく勉強しかすることがないことに気付き、
結局全員優等生になった。