おばさま関係

追い風の勢いにまかせ、
逆風をものともしなかった頃、
ずっとおばさんになりたくないと強く思っていた。
おばさんは美意識が低く、だいたいのことは満足してるように見えた。
満足は何も生みださない。
不満でいなければ。

子供は満足に値する。
服や靴やバッグなどの飾りごとではない、
空虚感を埋める必要もない充実感。本物感。優越感。
おばさんの余裕はそんなところからも来ているのだろう。

仕事をしてわかったこと。
平日の昼間にカフェでくつろぎ、
男物の服も買い物するのは主におばさま達だった。
おばさまを避けようとして、
結局いつもおばさまはいて、
私のまわりのおばさま達はみな
素晴らしく素敵だった。
最終的におばさま関係?の仕事に従事。