えらくなりたい人

えらくなりたいのはどうしてだろう。
えらそうにしたいのか。
チヤホヤされたいのか。

えらい人ってなんだろう。
社会的地位があって、
お金も稼いでいるのか。

必ずしも仕事ができる人ではないだろう。
どちらかといえば仕事の内容と相反するところにある。
本当に仕事ができてえらい人は非常に少ない。
そんな人はえらくなりたいと思ってなったのではないはずだ。

お金もいいとはいいがたい。役職の手当は削られ、給料も下がることが多い。
おだてられて調子にのって飲み会などで全員分払ってたら、
あっという間に大変な負債をかかえることになる。

それでもえらくなりたい人は、
人脈だとか運だとかを駆使し、どこかの懐に入りこむことに全力を注ぐ。

仕事は地味にコツコツやるよりも、目立つことをしたがる。
新しい改革を提案したり。
現場とはかけ離れていることも多い。
意外にもそれくらいの感覚が大事でもある。
仕事は入りこみすぎると、盲目になりがちで、多少離れた視点が大事なのだ。

現場を知らずに現場を変えようとするので、
基本的に嫌われ者になる。
何も知らないくせに、と。

実際えらそうにしても、
えらくなりたい人ほど現場が一番怖かったりする。

本人を知ってる人にとっては、できない人だ。
知らない人のために、えらくなりたいのかもしれない。
名刺を出したり。
へ〜なんて思われて態度も変わる。
住宅ローンの契約なども、
会社名の次くらいに重要で、信用性が増すかもしれない。
子どもにも言ったり。
子どもには、社長の次の次の次にえらいなどと言う。
そんな自慢をする子はたいていヤな奴だ。

はえらい人だ、と主にお手伝いさんから言われていた。
社長さんと同じくらいだと。
家ではオナラばかりしていた。
お金も自由に使えていなかった。
えらい人だとは思ったことはない。
母に耐えてえらかったとは思う。