ホテル

時事問題。

中学生の頃、みんなで駅前のホテルを勝手にラブホテルだと騒いでいた。

小学生の頃、バスに乗りながら、「ラブホテル建設反対」という朱色の文字の看板が見えた。
「ラブホテルって何!?」
母は答えなかった。
ファンシーでメルヘン、ラブリーな響き。
いったい誰が名付けたんだろう。
ラブリーすぎるがゆえ、誤解偏見に満ちている。

たぶん日本固有の文化か。
昔は奇想天外な部屋が多かったらしい。
いろんな噂を聞いたが、そんな部屋をいままで見たことはない。
あったら是非とも子どもを連れて行きたい。
ブランコなどに揺られてみたいものだ。

個人情報をさらすことなく、
世話焼きな対応もなく、
照明が暗めなくらいで、
へんな部屋などない。

カラオケに使ったり、会議室に使ったり、
私は家族旅行で使ったこともある。
ファミリー大歓迎と書いてあり、
ファミリー層でごった返していた。
良心的な値段、広々お部屋。
露天風呂もあったり、
食事も注文できたり。
ここは本当にラブリーなホテルなのか?

四国はビジネスホテルがかなりいい。
良心的な値段、広々お部屋。
露天風呂もあったり。
上記に同じ。

お風呂とベッドが重要なのは、ホテルの基本。
ビジネスホテルもラブリーなホテルも正式なホテルも区別がつかない。
みな偽装なのか。
コソコソしていた文化、
コソコソしなくなった文化。
区別する基準だとか法律だとかは、追いつかないのかもしれない。