春の鳥(1)

「春の鳥」とは国木田独歩の短編である。
中学の時、この本を選んで読書感想文を書き、賞かなんかもいただいた。
感銘を受けた。
哀しくも美しい障害児の物語。

次女の友だちの妹には先天障害がある。
悩んでも仕方がない、と明るく笑うママ。
並大抵ではない努力が必要かもしれない。
受け入れる心を持ち、たくさんの愛が必要だ。
しばらくはずっと赤ちゃん。
つたなさは、愛おしさがある。

綺麗ごとでは済まされない。
勤務先にも知的障害者がいる。
飛びかかられたことがある。私が話しかけられていることに気付かなかったようだ。
ある時は「チューしていいですか」と来たので、
「いいよ」と言ったらビックリされて逃げられた、
変な奴と警戒されているようだ。

子どもの時はケンカが絶えない。
自分の子をかばうために、
相手の義足を蹴っ飛ばしたのは、
自己紹介で「官僚です」と言った親だ。
あの官僚だけは許せない。

重度の障害がある子もいる。
お母さんは隠しているようだ。
見て見ぬふりも重要だ。
友達が、心ない言葉でお母さんを傷つけてしまったらしい。
その友達その母の私まで恨まれているようだ。
とんだトバッチリだ。

長女のクラスには知的障害の子が転入してきて、
クラスが不安定になっているという。
クラスの絆はもろく壊れやすい。
世話係になっている長女。
毎日叫び声をあげるため耳鳴りがして耳鼻科も行った(全く異常なし)。
隣の席で同じ菌がついてる、と言うバカもいるらしい。

対応策を考える。
まずは肯定する。
怒られてばかり非難ばかり否定ばかりされ、
ねじくれてしまった心に、少しの愛を。