おじいちゃんおばあちゃん

おたふく風邪が治り、テレビをみていた長女は、
美輪明宏先生をみて言う。
「おじいちゃんおばあちゃんだ」

昔、渋谷のジャンジャンへまだ黒髪だった美輪さんのシャンソンライブへ行った。
美輪さんは美青年からとっくにオバサンになっていたが、
美しいことこの上なかった。
「紫の履歴書」を買いサインもしていだき握手する。
私の旧姓は、あまりない苗字だが、
元マネージャーと同じ苗字で、この名前の人は、すごくいい人だった、
と美輪さんはおっしゃった。
家で父に聞いたら親類ではないはずだとのことだが、
父の父も、何か女方の人を追っかけていたらしいとも聞いた。

友人と2人「紫の履歴書」を持って意気揚々と渋谷を歩く。
握手をした手は、ずっと香水のいいにおいがしていた。