遠足

保育園最後の遠足。
(藤子不二雄ミュージアムに行くかもしれない卒園遠足は保護者主体)

可愛いお弁当にするようにと強い要望。
(春の遠足時)○ちゃんのお弁当は、プリキュアの○○のキャラクターがノリで描いてあって…
なんのことだかわからない。
プリキュアは前健と思って見ていた。

チキンライスの上に卵をハート型にしてのせようと思いつく。
ハートの型はフェリシモのプレゼントでもらったものがある。
ホットケーキははみ出したが、卵なら大丈夫そうだ。
2個使って1個分の厚さが余分で削る。
無駄がいっぱいだ。
ケッチャップでニコニコにしてみる。
これで大丈夫。
決して写真はとらないが。

今日は井の頭公園へ。
おばあちゃんゾウのはな子がいる。
「なんでハナコなの?」
かわいそうなぞう」を妹が泣きながら音読していた、
涙なくしては語れない上野公園の花子、少し話し出しただけで、
「泣いちゃうからやめて!」
と中断。
遠足の前はやめておこう。

数年前、井の頭公園に行った時のことを思い出した。
はな子をずっと見ていたおじいちゃんから、果物を託された。
そんな役割を引受けることが多い。
「はな子にあげようと持ってきたんだけど…食べてくれませんか」と。
はな子は思いのほか手の届かない距離にいて、
長いことにぎりしめていたらしいその柿も梨も綺麗にむかれていたが、
動揺を隠して笑顔で受け取る。
子どもが「ワーイ!」とその場で一口食べた。
おじいちゃんはやっと救われたような顔をして去っていった。
私は、子ども達に「果物はリスたちにあげに行く」と嘘をついて、捨てに行ったのだ。
苦しい嘘だった。

そんなこともあったなぁ、とハート型をくり抜く。

[後記]
はな子どうだった?「生きてた」とのことだ。