なめこ愛

なめこグッズが小学生にも大人気。
もちろん無視し続けていたが、
なめこなめこなめこ、となめこ愛に押しつぶされそうな日々。

なめこを栽培したい」
とうとう本物を育てる気になったのか…
私も昔、アルファルファを栽培したものだ。
食べても食べても、どんどんアルファルファは増えつづけ、
あの繁殖力に向き合わなければならない。
「そういうんじゃなくて…」
ゲーム?知らんがな。

とにかくどうしてもストラップはほしいらしい。
サミットのお菓子売り場で350円。
そんな至近距離にそんな手頃な価格で、
なめこ愛を手に入れることができるのか。
心が揺らぎかけるが、
あんなもの1円も出したくない。
「こびとづかん」までが限界。
「よく見てごらん、本当にかわいいのか、
考えてごらん、来年もかわいいと言っていられるのか」
「かわいいかわいいかわいいっー!!」
だめだ、もう何も見えなくなってきている。

とうとう条件付きで許可することにした。
折しも今月は水泳の検定とソロバンの検定など検定が目白押し。
「検定受かったら買ってあげるよ」
と普通のお母さんみたいなことを言う。
「両方受かったら?」
「2個買ってあげる」
「えぇっ〜!」
ちょうどゴミ捨てに行きかけていたので、
「ゴミ捨て10回で1個でもいいよ」
調子に乗ってきた。
「今週、学習発表会で間違えずに笑顔でできたら、1個いい?」
「ゴミ捨て5回にカウント!」

うまくいけば今月末にはなめこストラップが3個も手に入るかもしれない試算に、
笑いを隠しきれなくなってニタ〜としている。
心なしか口もとが、あのなめこにソックリじゃないか…。
なめこ愛、恐るべし。