ゲーム愛

ゲームは全くの無知。
無知ゆえ偏見で凝り固まっている。

以前電車の中で、ゲームに夢中になっている人とぶつかったことがある。
その人はとんでもない声をあげた。
私は謝ったが、それどころではないようだった。
ぶつかったことで、ゲームが誤作動でもおこしたのか、
対戦相手にやられたのか、
無我夢中で修正しているのか、
絶叫しながら、信じられない速度で指を動かしていたのだ。
その人に向けらられる、哀れみに満ちた視線。
世間のゲーム愛に対する考えはおおおむねそんなところだろう。

友人にゲーム好きはいない(はず)。
厄介なのは小学生。
iPhoneのゲームアプリだけでは満足できないようだ。
通信とやらをしたいらしい。
お母さん達はみな買ったことを後悔している、とのこと。

悩みの種は、この抑制により、ゲーム愛が花開いてしまうのではないかという怖れ。
我がスイーツ、肉への偏愛ぶり、
テレビも20年間の断絶後、深夜番組の帝王とまで言われてしまった時期もあった。
抑制しないほうがいいかもしれない。
新しいWiiだかもCMで見たらカタチもよさそうだ。

妹の親友はゲーム愛が爆発しっぱなしらしい。
ずっとオタクと言われていた。
数年がかりで医学部に入らされても、情報系の学部に入り直し 、
東大まで行った。
今はゲーム会社でゲームを作っている。
半年間ぶりに休みが取れると、妹と旅行へ行っていた。
「ゲーム作ってんだって、ウィル?とか言ってたかな」
私以上に無知、だから仲がいいんだろう。
愛が邪魔されない。