1人ランチはAWキッチンのパスタ。
レシピブックも買ってしまった。
契約農家から届くという新鮮な野菜。
丸ごと玉ねぎも真似してやってみた。
旨くてしょうがない。
だが、時に野菜に土がついている。
先日も、ちぢみホウレンソウ(生)が肉厚で驚くほど甘いのだが、
ちぢみ部分に土がついていた。
私は土は食べない。

仕事場で「黒米だと思ったらジャリだった」というクレームを聞いたことがある。
よく考えたら、ジャリくらい混入してもおかしくない。
アサリなんてどうなる。
ゴボウもどうだ、
自然薯だって然り。
栄養価が高い、と妊婦が土を食べる国もあるらしい。
どこかで並んで食べたトロロ蕎麦は土の味だった。
美味しいとは思えなかったが、
美味しいと思う人もいるのだ。
土くらいでゴチャゴチャ言わなくていい。
「野菜に土がついている」とは野菜の新鮮さをあらわしているそうだ。

かつて大学のマスコミ研究会で「こわい話」で議論した際のことを思い出した。
「誰もオバケの話なんか聞きたくない」と言う先生が模範回答として示したのが、
「最近の野菜は虫も食わない」という話題だ。
野菜に虫がついてこわいのではなく、
農薬だかなんかで、今の野菜は虫すらも食わなくなってしまった、
そんな野菜を人間は食べている、というのが、こわい話。
そういう社会的な(?)視野を持たないとダメらしかった。
私は虫が大嫌いな上に自然食や無農薬などでがんじがらめになった食生活を送ってきた。
虫をタンパク質として捉えることも絶対にできない。
そうして私はマス研を去ったのだ。

ところでそのマスコミ研究会で、夫と知り合った。
夫は飲み会しか出ておらず、残念ながら2人とも何も研究せずに終わった。

そこで人生に土がついたと言えなくもない(?)。