寺山修司展

昨年手塚治虫展に感銘を受け、
世田谷文学館(近所)の豪華すぎる展示を知る。
寺山修司展も姉を誘ったが、
花粉症がひどい上、絵の課題の〆切も近いとのこと。
姉はすっかり絵の学校に夢中だ。
姉妹での世田谷文学館(+祖師谷温泉)を断念。
来週「さらば箱舟」上映会に行こうと思っていた。
姉と2人だったら観れる。
子ども達を置いて、1人で映画を観ることはできない。
母はどんな映画も私たち子連れでも行っていたものだが…
とても子連れで行けるような内容ではない。

関連イベントは小・中学生対象の「テラヤマラソン」などがあるようだが…
寺山修司好きな小学生、いるのだろうか。
私は今なお辿り着くことすらできない。
実は寺山修司、まともに読んだこともない。
「書を捨てよ、町へ出よう」も常に視界にあったが、読んではいけない本だと思っていた。
芳賀書店だったからではない。真面目すぎたのだ。

周りには寺山修司が好きな人が多いので、そんなにいいなら見に行こう。
買い物で時間が押し、17:30着。
グッズ販売は終わる時間だったが、いいや。
横尾忠則グッズが多いみたいだ。

横尾作品は実家にあった。
バカでかい絵でしょっちゅう展示に貸出される。
母はそれを自分の本の表紙にした(それが目的で高い買い物をしたと思われる、たったのン100万円でと)。
絵のオーナーにはパーティーなどに招待され、私も母と連れ立って行ったことがある。
母が横尾さんに「本の表紙に使っていいかしら?」と話しかける。
母を有名人と勘違いしたカメラマンが写真をパシャパシャ撮る。
横尾さんは母を「面白い詩を書く人です」と誰かに紹介してくれていた。
横尾忠則展が全盛期の話。

展示は「文学的成長過程」とある。
幼少期からの成績表などから始まり学級新聞などなど。
そして書簡がザックザク。
短歌も俳句もザックザク。

短歌がザクザク天井からぶらさがって短歌の森で森林浴?というのもあった。
それはそれですごく面白いのだけど、
音読のおじさんの声が流れるのが、あまりいただけない。
音はいらない。

黙っていても、心がザワザワと、まるで音をたてるような、寺山修司展だった。