いい会社

就職活動をしようとする頃、
父親に、「いい会社ってどんな会社?」と聞くと、
「なんでも自分のところでやる会社だ」と言っていた。
委託先、他人まかせではなく、会社がそれだけで機能できたら理想かもしれない。

そこで働く人たちはどうだろう。

父は仕事もなんでも自分でやっていた結果、
「人の3倍生きてきた、後悔はない」と言って55歳で亡くなった。
仕事人間で平日は監査法人、週末も個人事務所と休みもなく、実に楽しそうだった。
出張も大好き。
出張先で、家にはないテレビを見るのが楽しみだったのかもしれない。
母は「仕事のしすぎだ、仕事するふりをしてればいいのに」と言っていた。

いい会社であろうとなかろうと、
仕事は自分1人でするものではなく、
分担だとか、人に振り分けることが大事なんだろう。
本当に優秀な人は自分ではなく人を動かす、そうだ。

いつも仕事を率先してやっているが、
結果1人で抱え込んでる。
自分しか出来ないと思っているが、自分を過大評価している。
周りが仕事をしないことを不思議がっているが、
自分が便利に使われているだけなのだ。
仕事が出来なくなったら価値がなく、ポイ捨てされるだろう。

「会社に使われるだけの人にならないようにしよう」と仕事仲間と言い合っている。