味噌汁とラーメン

お墓の前でお弁当を広げ、さながらピクニック。
節約も兼ねて最近おにぎりなどを持参して出かける。
とうとう私もサーモス水筒に味噌汁を入れるまでになった。

水筒味噌汁はもともと義母が作っていた。
ネギ、ワカメは別にして、コップに適量入れて味噌汁を注ぐ。
(正式には味噌も別で熱湯で溶く)
最初は旅先でいちいち味噌汁を作ったり、
水筒に味噌汁を入れるのがどうしても理解できなかったが、
いざ外出先で飲んでみると、あまりのおいしさに、納得せざるを得なくなった。
煮卵、唐揚げと、キュウリの浅漬けもおきまりのおかず。

お腹いっぱいになりながら、次は温泉(海辺の湯)と金谷ラーメン。

海辺にも出る。

房総の内房はラーメン(焼豚)が旨い。
母が地元民になりかけた頃、竹岡ラーメンを食べに行った。
実家ではラーメンをほとんど食べたことがなかった。
ラーメンまでもが毒扱いだったのだ。
そんな母まで勧めるラーメン。
いつも閑散とした漁師町に、こんなに人がいたのかというくらいの盛況ぶり。
ダシなどはとらずに、チャーシューの煮汁と醤油だけの味付けらしい。
チャーシューラーメンにした。
普通のラーメンでも大盛りの焼豚。
焼豚ラーメンともなると、どうかしてるほどの量だ。
ツユも溢れてこぼれながら、厚切り焼豚てんこ盛り、山盛りタマネギもかけて、
ものすごく美味しいのだけれど、
食べても食べても麺の間からも焼豚がのぞき、さすがにウンザリした。
店の奥にも呆れるほどの焼豚の山が積んであり、
焼豚好きの私もしばらく焼豚は見たくなくなったほどだ。

当時は今ほど食意地が張っていなかったこともある。
今ならきっと食べられるが、
隣町の金谷ラーメンもいい。ネバネバのカジメが有名だが、やはり焼豚が美味しい。
注意したいのはここでは焼豚は薄切りで、厚切りは角煮という。
厚切りの焼豚が、やや足りないくらいの量でちょうどいい。

風呂上りに、まずオレンジシャーベットを食べて爽やかな気分になり、
ラーメンの心準備(そこまでして食べる)。
いつもすぐに食いつくので写真を撮る暇がないが、まだお腹いっぱいのまま、しばし眺める。

角煮ラーメン(醤油)、カジメ別添。

海辺の湯の売店でも味噌汁がポットに入っており、
カジメ入りの紙コップに注いで飲むことができる。