真似

母の監視とご馳走に目を奪われていたが、
彼も彼の家族もとても素敵な人達だった。
とりわけ肌が透き通るように白く、まるで剥きたての卵のよう。
聞けば彼も幼少の頃からヒアルロン酸の化粧水と乳液をかかさないそうだ。
私も真似しよう。

法曹界はマザコンと変態ばかりなどと言っていたが、
いい人に出会えて本当によかった、と翌日から涙ぐんでいる。

妹は、幼稚園も中退し、小学校でも先生の口紅の色しか覚えていなかった。
(コッソリ読んだ)漫画「シティハンター」に影響されたらしく、
刑事だか検事になりたいと言っていた。
今は弁護士になって「先生」などと言われているが、
私にとってはまだ頼りない妹で心配ばかり。
今年の年賀状に「恋に落ちました」と印刷するほどバカで可愛いのだ。
もう一人の「先生」(上の妹)も、かなりのおバカさんだけど、いつか結婚するだろうか。

昔話をして思い出したこと。
妹は、私たち姉の真似をして、
英語だけは小学校5年から「NHKラジオ基礎英語」を毎日聞き、
いつのまにかペラペラになっていた。
(私はペラペラではない)
継続は力なり。

早速真似して子ども達に基礎英語を聞かせることにした。
1日15分、iPhoneで。
放任のあまり、勉学を怠り過ぎた子ども達は、すっかりダラけてしまっている。

そろそろ襟を正そうと思う。