魔術師

焼却炉の魔術師(=大吉先生)、とは素敵なネーミング。

善良そうな人が紅茶を飲み終え、
ティーバッグを茶葉と紙とホッチキスと分別していた。
なんとも痛ましい光景。

「ホッチキス針は古紙の再生紙工程で支障ありません」
MAXのケースにもHPにも記載がある。
紙は溶かされホッチキスは取り除かれるのだ。
(MAXのHPは大変充実している。MAX社内では針はシンではなくハリと言うらしい)

まるで分別先進国民のように振る舞う善良すぎる人々。
残念ながら日本はスウェーデンデンマークなどの環境先進国ではない。

日本は買い物天国であると同時に、
焼却炉先進国だ。魔術師なのだ。
(たぶん)市川市が先駆け、今は世田谷区も焼却炉が高性能化し、ほとんどのものが燃やせる。

燃えるはずのゴミが埋められてきた、
もう埋め立て地も限界らしい。

実家は焼却炉があって、ゴミは燃やされ、灰は生ゴミとともに肥料となり、
庭の木々は栄養過多なくらいに生い茂っていた。
スーパーエコ?

余計なものを買わないことが一番のエコだろうが、
ゴミをゴミとしないのはただのキタナごと。

先日エコバックを大量に廃棄。
善意も増えすぎると、悪意を感じるほどになってしまった。

エコとはなんだろうか?
善意と偽善が見え隠れする。