唇おばけ

旅行前日は弔いお茶会。
保育園お迎えのない今、スキをぬって月1回、お茶会などと称して、くっちゃべる(ほとんど悪口)。
前回はアフタヌーンティ。

今回はパパスカフェ
アルコールは不要。
お茶とケーキでしゃべり倒す。
今回は同僚の死で「なんでも言おう」とさらに誓う。

翌朝早朝出発。
旅行前は無事帰宅できるよう家族全員で祈る。
二女「死にませんように」。

塩沢で「すし道楽」をいただく。
新潟(南魚沼)のお寿司の美味しさときたらない。

次の日、朝起きたら唇おばけになっていた。
口が腫れ上がり、度を超えたセクシーっぷりだ。
検索すると唇の全体的な腫れはヘルペスなどとは違うようで、
化粧品かぶれか、または内臓疾患からくるらしい。
内臓に弱みを握られており、打ちひしがれる。

図太いらしい神経だが、極細に。
ここ1ヶ月、体調が悪く健康不安が増大する。
ありあまる食欲もすっかりなくなる。
家族には心配されるが、セクシー唇は若干好評。

唇に視線を感じつつも、平静を装い、
湯沢でレジャーにいそしむ。
ボブスレーなどしたりして。
雪のないスキー場も絶景。

なかなかセクシーさが抜けぬまま、温泉に何度も入り血流をよくしようと試みる。
普段は呆れるほどプラス思考だが、マイナス転換も早く、妄想族へ。
自分が病気になることや、死ぬことを想定していなかった。
準備も何もしていない。
このままでは、家族が路頭に迷う。

どん底気分でも「蒔と石」のパスタとピザとサラダは美味しい。
ふきのとうドレッシングも購入。

牧之通りを通り、六日町から高速での帰り道、お茶会仲間にメール。
「悪口言い過ぎたのか、口が腫れて唇おばけになった、セクシーすぎて会社行けないかも」。