唇おばけ(続き)

メールを送信しようとした時、
ものすごい勢いで パトカーがやってきた。
「パトカーに続け」との電光掲示
…スピード違反で捕まってるやないの。

夫はかなりのスピードを出す。
今まで捕まらなかったのが不思議なくらいだ。
覆面には細心の注意を払っているらしいが、
PA出口で待機していたという本物に気付かなかった。

本当は50キロオーバーのところ、情状酌量で罰金だけで済み、免停も逃れ、感謝でいっぱいだ。
このまま自信たっぷりで運転をし続けていたら、いつか事故死する可能性だってあった。
今後は安全運転だ、家族もいるのだ。
なぜか運が良かったと思える。
ここ数日最悪なことばかり想定(妄想)していたからだろう。

帰宅して「家内安全」札の前で御礼。
「無事帰りました、ありがとうございました」
二女「少し悪いことがありましたが、死にませんでした、ありがとうございました」
二女は生きることが常に死と隣合わせであることを知っているかのようだ。

忘れていたメールを送信。
翌日、唇はようやく元の大きさに近づいたが、ここ1ヶ月の右半身の痛み、健康不安で胃も痛み、病院へ。

診断の結果、体の痛みは自律神経系が壊れているようだ、とのこと。
そして唇おばけの原因はおそらくただのリップかぶれだった。
リップクリームは1週間前に変えたばかり。
普段なら大丈夫でも過敏になりアレルギーを起こしているらしい。
健康不安についても採血して検査することになった。

これ以上ストレス発散したら、それこそ唇おばけかもしれない。
健康でありたいと思う。