日光へ

連休はお金もないので夫の実家に帰省(寄生)しよう。
子ども達はイトコと遊んでもらって、
私は食べて寝て水周りをコソコソ掃除しよう。

と思っていたら、奥日光が紅葉しているとのこと。
秋の日光と言えば大渋滞。
埼玉北部からならなんとか耐えうる。
紅葉だけ見て、温泉だけ入って帰ろう。

3連休に、じっとしていられるはずがない夫と子ども達。
夫の実家も毎週のように出かける。
私も紅葉でも見ようと思うほど心が荒んでいるのかもしれない。
夫の悪行も報告してお義母さんから叱責してもらおうかと企んだが、
スピード違反だけ報告するにとどまる。
小出しにしよう。
それに、驚かれないかもしれない。

早朝、お義母さんが作っていただいたお弁当を持参して出発。
大混雑で食事も困難、
とはいえ40目前の息子家族にまでお弁当を作ってしまうバイタリティ。

当然、大渋滞で、東照宮やら華厳の滝やら見ている時間はない。
何度か見た。
修学旅行でも行った。
母が東照宮を「悪趣味」、あんなものわざわざ見に行くアホがいたのか、
などとさんざんコケにしていたのを覚えている。

戦場ヶ原に5時間後に到着。
ここでお弁当を食べる。
完全冬武装で震えながら食事。
男体山を仰ぎ、絶景のはずだが、
寒すぎてすぐに車に飛び込む。
湯滝、湯ノ湖を足早に見て、湯元温泉へ。
国民休暇村15時着、15時受付終了だった。
ごねている暇もないので急いで隣の「おおるり山荘」へ。
おおるりグループは最近勢いづいてるらしい。
500円でタオルに歯ブラシまでセット。
硫黄のにごり湯を満喫し、
化粧品のサンプルもふんだんに使う。

帰り道、星が綺麗だった。
鹿の親子にも遭遇した。

北埼玉の家に着いた時は21時をまわる。
往復10時間。
耐えうる時間だが、紅葉は奥日光のみ。
秋の風は冷たく冬へと荒む準備をしていた。