セイタカアワダチソウ

日光へ行った翌日は、佐野ラーメンを食べに埼玉からまた北上。

車窓から見える、北関東の風景。
あれは…毒々しく黄色い、セイタカアワダチソウだ。

セイタカアワダチソウが生えると、もうそこはセイタカアワダチソウしか生えなくなる。
そこらじゅうが一面の黄色い毒花となるのだ。

小学生の頃、先生に聞いた。
アメリカ軍が日本に持ち込んだ花粉だかによって、
日本中にはびこるようになったその鮮やかな花には毒があった、と。

そして、実家の周囲のそこかしこに生い茂っていたセイタカアワダチソウは駆除されていった。

最近は見なくなったと思っていたが、北関東ではこんなにもまたはびこり始めている。

この正体はなんなのだろう。
ウィキペディア等で調べる。

・根から周囲の植物の成長を抑制する毒素を出す。
この毒素は他の植物を枯らすだけでなく、土の中の小動物までも殺す。
気管支喘息や花粉症の元凶だと考えられていた。
虫媒花で風媒花ではないので、現在は無関係と考えられている。

なんという排他的植物。
しかし毒花とまで言うのは濡れ衣だったかもしれない。
そして、今は駆除されなくなったとしたら、
あっと言う間にまた日本中がセイタカアワダチソウに占拠されてしまうかもしれない。

よく調べると、その生態には驚愕の続きがあった。
セイタカアワダチソウは、増えすぎると、己れの毒で自家中毒を起こして枯れてしまう。というのだ。

栄枯盛衰、奢れるものはひさしからず…。

都内に入ると、セイタカアワダチソウの姿は見ない。
すでに土も少ないのかもしれない。

セイタカアワダチソウの生態を調べ、我が身の毒を考えてみたりする。