見えない敵

ダニを目撃。
以降、ダニ妄想にとりつかれている。
ゴマ粒大前後の黒いものがみなダニ、またはその死骸ではないかと思いこむ。
そのようなものがからまりがちな毛足の長い毛布は、捨てた。
ダニ防虫ゲル、シート、マットやスプレーも多数取り揃えて防御。
だいたいはダニが嫌う防虫効果があるようだが、
マットはダニを寄せつけておいて脱水症状、窒息に至らしめるらしい。

ダニも混乱するだろう。

ダニを思いすぎてか、なんだか痒くなる。
体を這られている気がして、
VICSヴェボラップを塗ったりする。

何千匹とダニを捕獲するはずのマットには何もついていない。
ダニは目視できないものが多いと思っていたが、
そうでもないらしい。
乳白色であって吸血により黒褐色化したり…

敵を非難するには、敵を知らなければならない、
とネット検索等している。
多種多様の小さくもおぞましい姿。
だが、吸血もノミの比ではない。
考えてみれば、私自身、アレルギーもなく、
顔ダニと同じように共存すべきなのかもしれない。

おそらく虫たちと共存する母の家などは、
なんらかの生態系が形成されているとも思う。

見えない敵と戦っているつもりだったが、ほとんど妄想だろう。
そっくりの症状があった。
寄生虫妄想という病気だ。
目視できないものと戦う必要はない。

菌だとか言う人に限って、あまり掃除をしなかったり、
存在そのものが菌のような人なのかもしれず、
見えない敵が必要なだけなのかもしれない。

R25の記事(高橋英実)がおもしろかった。
我、掃除する、
ゆえに我あり。

掃除が汚れを生じさせている。
そして汚れの原因は自分自身であり、
むしろ掃除すべき存在である、と。

見えるものすら永遠なり…