箱根
GW、箱根山の火山活動が「やや活発化」。
こんな時に箱根へ行くバカな人たちは…私たちだった。
安全安全と聞いて出発するが、
観光客がキャンセルできない頃を見計らって情報を出したに違いない。
過剰反応はしたくないが、相手は自然だ。とてもかなわないのだ。
用心にこしたことはない。
とは言え、夫は嵐の海へサーフィン(ヘタクソ)に行くような人だった。
前向き度が度を超えており、楽観的と言うか、中2病的なところがある。
噴火したら逃げるのみ、これも運命、と小田原城経由で箱根へ。
何事もないかのような賑わいを見せる箱根。
観光、温泉、お蕎麦にパンにお土産…大変魅力的な観光地なのだ。
火山活動などすっかり忘れ、熟睡していた子どもの日の早朝、
飛び起こされる。
ドーンという地鳴り音、
その衝撃か窓や壁がガタガタバリバリと激しく振動。
火山性地震だった。
震度1とのことだったが、そもそも7キロ離れた箱根湯本での計測だ。
中間地点でも、あの轟音は震度5くらいの恐怖だった。
それが立て続けに数回。
温泉地学研究所HP(前日ホーム画面に追加)などによると、
現状は、大きな問題ではないようで、地鳴りもどうやら時々起こる現象らしい。
これまでは、御殿場の自衛隊基地の大砲音とも混同されてきたこともあったようなのだ。
安全神話も疑わしくなる。
本当は何か隠しているのではないか。
数1000年に一度という大震災の影響で、日本の火山が活性化しているという指摘もある。
3000年以上前に起きたという大噴火を想定して、すっかり茫然自失の中、
夫は散歩へ行くとウソをついてまでして…行きやがった、大涌谷に。
そして、再び下から突き上げるような揺れで、私が椅子から飛び上がった時、
夫は白煙立ち昇る中、インタビューを受けていた。
結局、天変地異のことなど、誰もわからないのだ。
大噴火を怖れてビクビクし、目の前を真っ暗にするより、
目の前の人生を楽しく生きたほうがいい。
大噴火はないだろう。
小噴火があったとして、火山灰や小さな噴石が飛んできたら、避ければいいのだ。
地震活動が落ちつき、何事もなかったように過ごす。
ハダカで逃げたくはないので、温泉はやめ、
服を着て(当たり前)、湯本、宮ノ下などを散策。
夜、またしてもゴッー…ときた。
「空気の振動、風の音♪」(夫)
とはなかなか思えず、なかなか眠れず。
温泉地学研究所HPもアクセス集中で、つながらず、
やっと見れたのは明け方の3時頃。
火山活動は第二ステージとやらに入ったようだ。
夫が呑気に朝風呂に入っている間に大急ぎで帰宅準備。
温泉は硫黄が強くなってるようで、普段よりいい湯になっている気がするが、
そのような変化すら、なにか小声で言わなければいけない気にさせられた。
警戒レベルも引き上げで、東京へ逃げ帰る。
1時間で東京へ。近かった。
湯もち
以前いただいた時、感動した。
また誰かが感動してくれたらと思う。
美味しいものは繰り返される(?)。
大涌谷の黒たまごは、時間の経過とともに白くなり、
おみやげには不向き。
黒たまごは繰り返されるのだろか…。