ギンバ

シバシバ、ハイシャ通い。
子どもの付き添いのついでにクリーニングだけするはずが、
いろいろと発見される。

父も姉も妹もほとんど虫歯がなかった。
父はかつて親知らずの抜歯で初めて歯医者へ行き、
「歯医者泣かせの歯」と褒められたらしい。

私の歯は歯医者が大喜びしそうな歯だ。
虫歯も多く、言われるがままに何本かセラミックに(分割払い)。
先日も、このままでは前歯がポロリと抜ける、インプラントを考えたほうが…と薦められる。

…のどかな田舎風景によく見られる光景、
おじいちゃんおばあちゃんらの屈託のない笑顔…だいたい歯が抜けている。
…考えられない、と断る。
私の歯は30年前の技術では矯正不可能で、八重歯が可愛いという声を鵜呑みにして放置した結果、
常に歯周病に悩まされてきた。
こんな結末?を迎えようとは…。

歯科技工士のヨウコちゃんに聞くと、
インプラントは1本抜くだけでなく、周囲の歯も抜いて支えたりするらしい。
まずは入れ歯にしてその後からインプラントでもいいのでは、とのことだったが、
そもそもまだ歯は抜けていないのだ。

インプラントを断固拒否した結果か、その後前歯のグラつきは抑えられたらしい。
クリーニングで誤魔化して1ヶ月後、
今度は、久々に虫歯ができていた。

あらぬ疑いをたてる。
歯医者で菌をうつされたのではないだろうか。
毎回器具類を交換しているのも見ているが、
だ液でもうつるという虫歯だ、
歯医者は菌だらけだろう。
キレイに見える歯医者環境も、よく見ると床に埃が目立ち、治療台には誰かの血がついていたりする。
学校の次に掃除したい衝動に駆られる場所なのだ。

セラミック(35000円)にしますか?
ギンバ(1800円)にしますか?
セラミックがいいことはわかっている。
20年以上で日割り計算すれば激安。
ギンバは大笑いすると、目立つかもしれない。
ふと、反抗的な気持ちになる。
それに、そろそろ大笑いするのも控えたほうがいいかもしれない、
とギンバで。

ギンバになった日、またしても、あらたなデキモノを発見。
良性で問題ないようだが、粘膜の防御反応でもあるらしい。
口内炎、舌炎…私の口こそ菌だらけなのだった。

最近は口内環境を整える洗浄剤で調子がいい。

歯医者さんのお勧めはリステリン