ツメかじり

野爆の川島さんの特技は、ツメを切らないこと(約30年)らしい。
かじっているのだろう。

ツメをかじるクセ。
いったいなぜツメをかじるのだろうか。
私も全くかじったことがないわけではない。
小学生の頃、切るよりもいいかもしれない、とやってみたことがある。
バカみたい、とすぐにやめた。

が、子どもがツメかじっていた。
自然にやめるのを待っていたが、
年月が経過し、ミジメなツメは、将来ネイルアートどころではない。
やめさせようにもことごとく失敗。
ツメとは全く関係のないご褒美をちらつかせても意味がなかった。

かじる気持ちを知ろうと、
血が出るほど、ツメをかじり続けている元同僚男子に聞いてみる。
なんと、ツメはかじるべきであるとのことだ。
かじることで、情緒が安定する。
ツメがなければ、他のものをみつけてしまうだろう。
危険な行為に及ぶかもしれない。
ツメで発散できるなら、ツメを推奨する。
もうほとんどかじる余地もないのに、自分もこれからもかじり続ける、と言うのだ。

人知れず心が不安定なのかもしれない。
ツメはかじり続けなければならないのか…

そんな頃、たまたまテレビで世界バレーかなにかの場面を見て驚いた。
最大のピンチを迎えた時、追い詰められた世界の一流選手らしき青年たちは、
ほぼ一斉にツメをかじっていたのだ。

なんらかの効果はあるようだ。

調べると、その効果は計り知れないようだった。
爪を噛むたびに、新たな細菌を体内に取り込むことで、免疫機能を鍛えることができる。
不安やプレッシャーなど、ストレスを発散できる効果がある。
プレッシャーに強くなるそうだ。
脳の報酬系と関わっているという。
海外セレブたちもツメを噛む人が多いらしい。

ツメかじりを肯定しかけそうになっていた頃、
女子力の高い友人から耳よりな情報が。
彼女はツメをキレイにしている、と思っていたら、
本当は形が悪く、ツメの矯正をしていると言う。
かじったツメの矯正というものもあり、
ツメをかじらなくなる効果もあるらしい。
そんな治療法があったとは。

調べて見ると、別のものを発見。

バイターストップ、
無害だが劇的に苦いコート剤。

ツメをかじりかけた時、その苦さに悶え苦しむ。
効果テキメンだった。
塗り忘れると、またかじるので、
3日おきに塗りこめなければならない。
もっと早く気付くべきだった。
子どもを信じて成長を見守る、と言うのは放置も同然だった。

長年かじってきたので、
長年かけて補修していかなくてはならない。


私は足の爪先までこだわっているそぶり。