隣人愛

シンデレラタイムに寝るようになってから体調がいい。
深夜番組も見なくなったが、「フリースタイルダンジョン」は少し気になる。
悪口の技術は進化しているだろうか。

入院目前だが、毎日出勤。
平和な朝…ご近所さんにおしかける捜査員らしき人たち。
ジュラルミンケースを見る。
2回目だ。
以前、そのお隣さん宅に来ていた借金取り風の男も持っていた。

みな何かしらの事情がある。
危険人物もいっぱいだ。
妄想も止まらない。

隣人愛などという言葉があったのかとさえ思う。
ツァラトゥストラはかく語りき、か。

母が大家さんになっている都心のマンションの部屋では、
殺人未遂事件がおきたり、
別の住人は、指名手配中の詐欺師だった。

母の周囲では珍しくないことかもしれない。
引き寄せるものがあるのか、
隣人たちは風変わりだと思っていたが、
むしろ私たちが変だったのだろう。

実家は隣人とたびたび裁判沙汰になったが、
そもそもの要因は、私たち4人姉妹がうるさかったからだと、
今さらながら申し訳なく思う。
母屋から繋がった子ども用の三角屋根の家で、4人姉妹は暮らしていた。

親は「普通」を怒ることはあったが、
うるさい、と言わなかった。
子どもはうるさくて当たり前だった。
うるさい、と言われていたら、
今、近隣保育園、小中高校がうるさく思ったかもしれない。
全部揃っているのは、元気な子どもの声が聞こえる学校は、風水的に優良物件と聞いたからだ。

子どもがうるさい、と言う人たちは、
「投影」心理からすると、
うるさいと言われてきた人たちで、
過去の惨めな自分に復讐をし、
今の自分は過去の自分とは立場が逆転し、優位に立っていることを確認し満足していることになる。

悪口は書かない、このニッキを書くにあたって決めたことだ。
本当は悪口が酷すぎるのだ。
本当は悪口とも思っていない、事実を言っている。
愛のある悪口に聞こえて、笑いながら刺す悪質さ。

入院する部屋は、大部屋にした。
悩みながら気づいた、
夫のタクシー病再発等で、極貧だった。
意識混濁で全身筋肉痛とも聞き、個室にしなくてもいい気がした。
人見知りもなく、他人も気にならない。
隣人愛にあふれている。

病院に申請すると、家族を含む外部からの問い合わせに、
「ご入院されていません」
と応えてくれるらしい。
家族をも信じられない事情もあるのだ。

母にはまだ言っていなかった。
ご近所さんの動向は不明だが、
日常は平和に思える。

ご近所ママ友ランチ(デザート付き)

カフェラシクにて